- 2021/03/25 掲載
豪失業率、賃金押し上げへ「3%後半」に改善必要も=中銀副総裁
デベル氏は議会委員会で、労働市場の状況は引き続き、期待を上回ると予想しているが、まだ道のりは長いとし、「分かっているのは、5%という失業率では賃金にそれほど大きな上昇圧力が生じないことだ」と指摘。
「したがって、それよりも低い数字になるだろう。どの程度かについてはオープンな姿勢で様子を見るしかないが、4%台前半や3%台後半になれば素晴らしい」と語った。
豪労働市場は、新型コロナウイルスの封じ込め成功や金融・財政刺激策に支援され、ここ数カ月にわたり大きく改善している。
18日発表され2月の豪雇用統計では、就業者数が5カ月連続で増加し、市場予想を上回った。失業率も予想以上に改善し、景気回復が順調に進んでいることが示された。
一連のマクロ経済指標もここ数週間、力強い内容となっており、低金利政策を長期間維持するという豪中銀の方針に課題をもたらしている。
デベル氏は、インフレ率が中銀目標である2─3%の範囲内に持続的に収まるまで政策金利を過去最低の0.1%に据え置くという中銀の方針を繰り返し、インフレ率は2024年まで目標に達しない見込みだとした。
同氏は「失業率は予想以上の速さで改善している。このトレンドが続き、サプライズが続くことを期待する」とした上で、回復はまだら模様となり、円滑には進まない可能性があると指摘した。
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