- 2021/03/25 掲載
帝国ホテル、建て替え=老朽化で、36年度完成
帝国ホテルは25日、主力施設の「帝国ホテル東京」(東京都千代田区)を建て替えると発表した。現在の本館は開業から50年超が経過。新型コロナウイルス収束後の観光客回復を見据え、老朽化した施設を一新して競争力を高める。本館と、隣接するタワー館を順次建て替え、2036年度の完成を予定する。期間中もホテルとしての営業は継続する。
事業は、同社に3割出資する筆頭株主の三井不動産と共同で進める。まずタワー館を24年度から30年度にかけて建て替え、その後、本館の工事に着手する。総事業費は2000億~2500億円程度を見込む。計画の詳細は今後詰める。
帝国ホテルは1890年開業の老舗ホテル。現在の本館は3代目で1970年開業、タワー館は83年に開業した。計931の客室と28の宴会場を備える。
高い知名度を誇るが、外資系の高級ホテルなどとの競争が激しくなっていた。建て替えでブランド力を高めて対抗する。
ホテルが位置する東京・内幸町周辺では再開発の計画が進む。帝国ホテルは再開発の動きとも連携し、街全体の魅力向上を図る。
【時事通信社】 〔写真説明〕帝国ホテル=東京都千代田区
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