- 2021/03/29 掲載
三菱重、三井E&Sの艦艇事業買収で契約締結
国内の艦艇事業は三菱重と三井E&S、川崎重工業、ジャパンマリンユナイテッド(横浜市)の4社が担ってきたが、三菱重による三井E&Sからの同事業買収により3社となる。日本勢は中国や韓国の企業との激しい競争にさらされており、再編を余儀なくされている。
三井E&S造船は補給艦や海洋観測艦といった防衛省向け艦艇、巡視船など官公庁船の建造や修理に強みがある。一方、陸・海・空の防衛装備品事業を一元的に運営する三菱重は性能やコストパフォーマンスに優れた最新鋭の艦艇の開発・設計・建造に注力しており、両社でコスト削減を進める。買収後も三井E&S造船の建造拠点である玉野艦船工場(岡山県玉野市)で事業を運営する。
三菱重と三井E&Sは昨年6月、艦艇事業の譲渡に関して協議を開始すると発表。昨年末をめどに最終契約の締結を目指していたが、交渉が長引いた。
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