- 2021/04/01 掲載
大企業・製造業DIはプラス5、非製造業とともに3期連続改善=3月日銀短観
大企業・製造業の業況判断DIは、2019年9月以来の水準。前回12月調査のマイナス10から15ポイント改善し、ロイターの予測中央値ゼロも上回った。先行き判断DIは、プラス4と悪化を見込む。
大企業・非製造業の業況判断DIは、2020年3月以来の水準。前回調査に比べて4ポイント改善し、予測中央値のマイナス5を上回った。 先行き判断DIはマイナス1と横ばいだった。
企業金融では資金繰り判断DIが大企業、中堅企業、中小企業でいずれも改善。金融機関の貸出態度は大企業、中堅企業が前回から改善。中小企業は横ばいだった。
21年度の設備投資計画では、全規模・全産業が前年度比プラス3.0%。ロイターがまとめた市場予想(プラス1.4%)を上回った。20年度(計画)が前年度比マイナス3.8%と弱い着地となった反動が出たとみられる。
事業計画の前提になっている想定為替レート(全規模・全産業)は、21年度のドル/円が106.07円、ユーロ/円が123.10円だった。ドル/円は20年度の106.66円に比べてやや円高、ユーロ/円は121.76円から円安の設定となっている。
企業の物価全般の見通しでは、1年後が前年比プラス0.4%、3年後はプラス0.8%、5年後はプラス1.0%と、いずれも前回を0.1%ポイント上回った。
今回の短観の調査期間は2月25日から3月31日。回答基準日は3月12日で、7割強から回収していた。
(杉山健太郎)
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR