- 2025/12/19 掲載
トランプ・メディア、核融合事業参入へ TAEテクノロジーズと合併合意
合併は60億ドル相当の株式交換で行われ、2026年半ばに完了する見通し。トランプ・メディアが持ち株会社となり、既存株主は統合後の事業体の株式を50%程度保有する。
トランプ・メディアは、契約締結時に最大2億ドルの現金をTAEに提供。登録申請時にも1億ドルを追加提供することが両社の取締役会で承認された。取引完了後、世界初の実用規模の核融合発電所の建設を目指す計画だ。
TAEは10年以上にわたって米アルファベット傘下、グーグル・リサーチと核融合分野で協働。米石油大手シェブロンや住友商事もTAEを支援している。TAEは1998年に設立され、エネルギー貯蔵事業やライフサイエンス部門も運営している。TAEはこれまで13億ドル以上の民間資金を調達。核融合や関連用途向け技術開発などを手がけている。TAEの幹部らは12月に入り、米エネルギー省当局者らと面談していた。
核融合は新たな電力源として期待されているものの、技術面のハードルが高く、核融合炉は商業化に至っていない。
今回の発表を受けて、トランプ・メディアの株価は午前の市場で34%超上昇した。
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