- 2021/04/07 掲載
欧州市場サマリー(6日)
英石油大手BPは3.5%上昇し、FTSE100種の最大の押し上げ要因だった。純負債を350億ドルに減らす目標を今年第1・四半期に達成したもようと表明したことが好感された。
金属の値上がりに伴い、資源大手のアングロ・アメリカンとBHP、リオ・ティントは2.2%から2.7%上昇した。
英国では全国的なロックダウン(都市封鎖)が導入されていたものの、小売市場調査会社のスプリングボードが公表した今月3日までの1週間に店舗への客足は前週より8.5%増えた。
ジョンソン英首相は新型コロナウイルス対策として導入した外出規制の緩和を拡大し、12日から小売店やジム、美容院、屋外の娯楽施設の営業再開を認めると発表した。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。STOXX欧州600種は過去最高値を付けた。昨年の安値から60%超値を上げ、2020年2月に付けていた最高値を更新した。大規模な景気刺激策や新型コロナワクチンの進展から世界経済の素早い回復へ期待が高まった。
STOXX欧州600種資源株指数は1.84%上昇し、部門別で最も好調だった。自動車・部品株指数、食品・飲料株指数、旅行・娯楽関連株指数は0.88―1.79%値上がりした。
ジョンソン英首相は、新型コロナ対策について来週から次の段階の規制緩和に踏み切る可能性があると述べ、ロンドン株の押し上げ要因となった。
一方、スイスの金融大手クレディ・スイスは0.4%安だった。米アルケゴス・キャピタル・マネジメントに関連して44億スイスフラン(47億ドル)の損失が出るとの試算を公表したことが不安視された。
<ユーロ圏債券> 先週発表の米雇用統計が好調だったことで国債利回りがやや上昇した。ただ米国債利回りが低下していることで、波及的な上昇圧力は限定されている。
米労働省が2日に発表した3月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比91万6000人増と、市場予想の64万7000人増を上回った。
これを受け、2日の取引で安全資産とされる米国債が売られ、利回りは上昇。ただ週明け5日は利回りは上げ幅を削り、6日の取引でも低下傾向が続いている。
この日がイースター(復活祭)の祝日明けの初めての取引となったユーロ圏では、独10年債利回りが一時3ベーシスポイント(bp)上昇したものの、その後は上げ幅を縮小し、終盤の取引では約1bp上昇のマイナス0.317%。
ウニクレディトのアナリストは「米国債利回りの低下を受け、独連邦債利回りに対する波及的な上昇圧力は限定されている」と述べた。
発行市場ではイタリアが新発50年債を発行するほか、7年債リオープン(銘柄統合)を実施。ポルトガルは10年債を発行する。
イタリア10年債利回りは約7bp上昇の0.700%、ポルトガル10年債利回りは3bp上昇の0.247%。国債発行前は既発債の利回りが上昇する傾向がある。
今週の注目は、欧州中央銀行(ECB)が7日に公表するパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を含む買い入れに関する情報。8日には3月理事会の議事要旨も公表される。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1849 1.1819
ドル/円 109.82 110.29
ユーロ/円 130.15 130.37
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 435.26 +3.04 +0.70 432.22
FTSEユーロファースト300種 1674.29 +10.27 +0.62 1664.02
ユーロSTOXX50種 3970.42 +24.46 +0.62 3945.96
FTSE100種 6823.55 +86.25 +1.28 6737.30
クセトラDAX 15212.68 +105.51 +0.70 15107.17
CAC40種 6131.34 +28.38 +0.47 6102.96
<金現物> 午後 コード
値決め 1744.65
<金利・債券>
米東部時間13時39分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.55 0.00 100.55
独連邦債2年物 112.12 -0.02 112.14
独連邦債5年物 135.21 -0.06 135.27
独連邦債10年物 171.68 -0.15 171.83
独連邦債30年物 207.10 -0.38 207.48
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 -0.702 +0.006 -0.708
独連邦債5年物 -0.654 +0.011 -0.660
独連邦債10年物 -0.321 +0.012 -0.328
独連邦債30年物 0.241 +0.009 0.226
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