- 2021/04/08 掲載
米株はS&P500種が小幅高、FOMC議事要旨受け
連邦準備理事会(FRB)が公表した3月16─17日のFOMC議事要旨によると、経済は改善しているもののFRBが見据える目標の達成には程遠いほか、新型コロナウイルスによるリスクが根強く、先行きはなお「極めて不確実」という認識で一致した。また、FRBが支援策の引き揚げを検討できるほど状況が改善するまでには「しばらく時間がかかる」と指摘した。
市場関係者の間では、FRBが長期にわたり利上げを先送りするか懐疑的な見方が多い。ナショナル証券のチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「議事要旨から新たな手掛かりが得られるとみていたが、間違いだった」と語った。
米10年債利回りは終盤に上昇したが、それでも3月30日に付けた1年2カ月ぶり高水準の1.776%を引き続き下回った。このところの利回り低下がグロース(成長)株を下支えしており、この日は業種別で情報技術や通信サービスがアウトパフォームした。
年初来で見ると、景気に敏感な素材や工業などバリュー(割安)株がハイテクなどのグロース株をリードしているものの、欧州などで新型コロナウイルスの行動制限が再び強化される中、ここ数日はハイテク株に買いが戻り、バリュー相場の持続性に不透明感が生じている。
この日の取引ではグロース株が0.28%上昇し、0.16%安となったバリュー株をアウトパフォームした。
今後の相場動向は企業決算やバイデン政権のインフラ投資計画の行方が鍵となる可能性がある。
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は7日、新型コロナワクチンの接種拡大や連邦政府の財政出動が継続した場合、米国は2023年まで好景気が続く可能性があるという見方を示した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.38対1の比率で上回った。ナスダックでは2.22対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は94億1000万株。3営業日連続で今年の最低水準を更新した。直近20営業日の平均は121億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33446.26 +16.02 +0.05 33444.98 33521.76 33347.96
前営業日終値 33430.24
ナスダック総合 13688.84 -9.54 -0.07 13675.30 13733.03 13653.59
前営業日終値 13698.38
S&P総合500種 4079.95 +6.01 +0.15 4074.29 4083.13 4068.31
前営業日終値 4073.94
ダウ輸送株20種 14796.64 -46.30 -0.31
ダウ公共株15種 892.35 -1.24 -0.14
フィラデルフィア半導体 3266.46 +0.36 +0.01
VIX指数 17.16 -0.96 -5.30
S&P一般消費財 1388.64 -0.92 -0.07
S&P素材 497.72 -8.86 -1.75
S&P工業 839.89 -3.74 -0.44
S&P主要消費財 707.72 -1.36 -0.19
S&P金融 578.95 +2.36 +0.41
S&P不動産 253.24 +0.37 +0.15
S&Pエネルギー 371.23 +1.63 +0.44
S&Pヘルスケア 1358.17 -3.29 -0.24
S&P通信サービス 251.73 +1.81 +0.72
S&P情報技術 2432.00 +13.03 +0.54
S&P公益事業 330.08 -0.41 -0.12
NYSE出来高 8.41億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29710 0 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29680 - 30 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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