- 2021/04/14 掲載
英中銀チーフエコノミストのホールデン氏、6月に退任
ホールデン氏は英中銀の金融政策委員会(MPC)メンバーで最も、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの大幅な経済回復に前向きな人物だった。2月には、インフレの「虎」が覚醒していると述べ、経済が回復するにつれインフレの抑制が困難になる恐れを指摘した。
退任の発表を受けポンドはドルとユーロに対して小幅に下落した。
INGのエコノミスト、ジェームス・スミス氏は「市場は当初、唯一の主要なタカ派がMPCを去ると解釈した」と話した。「経済が素早く回復するとのホールデン氏の発言に、ほかのメンバーは同調していなかった」とした。
ホールデン氏は1989年に英中銀に入り、2014年にチーフエコノミストになった。
ホールデン氏は、テクノロジーから長寿、不平等、環境まで、RSAが幅広い課題に取り組む姿勢に共感すると述べた。RSAが公表した声明で「こうした新たな課題に対応するには新たな考え方、政策、そして政府や産業、民間社会間のパートナーシップが必要だ」と述べた。
英中銀のベイリー総裁はホールデン氏が「英経済が直面する幅広い課題に関して想像力と創造力を発揮し、英中銀が一般市民と関わる新たな方法を作り出し推し進める力となった」と話した。
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