- 2021/04/15 掲載
米国株はまちまち、銀行決算は底堅く
ゴールドマンの第1・四半期決算は特別買収目的会社(SPAC)による新規株式公開(IPO)ブームなどを背景に大幅増益となり、株価は2.3%上昇。ウェルズ・ファーゴの第1・四半期は、新型コロナウイルス禍で計上していた貸倒引当金が16億ドル縮小したことなどにより利益が大幅に拡大。株価は5.5%高で引けた。
一方、JPモルガンは貸倒引当金の戻し入れで利益が5倍に拡大したものの、株価は1.9%下落した。
MAIキャピタル・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、クリストファー・グリサンティ氏は「銀行決算は好調だったが、予想されていた」と指摘。「問題は銀行株がどうやってさらに上昇するかだ。これまでにかなり上げており、それは明確ではない」と語った。
JPモルガンとウェルズ・ファーゴは、トレーディング部門や投資銀行部門の収入は好調だったものの、両行とも融資が前年比で減少した。投資家は、融資や預金業務が中心の小規模銀行の今後の決算に注目するとみられる。
S&Pの主要セクターでは第1・四半期に金融が15%上昇し、良好なパフォーマンスを示した。14日の上昇率は0.7%。
この日はエネルギーセクターが2.9%高と上げが目立った。原油価格の上昇に追随した。
アップル、マイクロソフト、テスラなどテクノロジー関連株は下落し、ナスダックを押し下げた。
S&P500は取引時間中に最高値を更新する場面もあった。
ナスダック市場に上場した米暗号資産(仮想通貨)交換所最大手のコインベース・グローバルは429.54ドルの高値を付け、参考価格である1株当たり250ドルを大幅に上回った。終値は328.28ドル。
仮想通貨・ブロックチェーン関連銘柄のライオット・ブロックチェーンとマラソン・デジタル・ホールディングスはそれぞれ15.4%安、15.8%安となった。両社は前日、コインベース上場を控え仮想通貨ビットコインが過去最高値を付ける中でともに上昇していた。
米取引所の合算出来高は95億株。直近20営業日の平均は112億7000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.45対1の比率で上回った。ナスダックでは1.22対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33730.89 +53.62 +0.16 33668.95 33911.25 33668.95
前営業日終値 33677.27
ナスダック総合 13857.84 -138.26 -0.99 14004.08 14033.63 13839.04
前営業日終値 13996.10
S&P総合500種 4124.66 -16.93 -0.41 4141.58 4151.69 4120.87
前営業日終値 4141.59
ダウ輸送株20種 14873.67 +10.02 +0.07
ダウ公共株15種 907.34 +4.75 +0.53
フィラデルフィア半導体 3213.88 -38.82 -1.19
VIX指数 16.99 +0.34 +2.04
S&P一般消費財 1417.17 -16.83 -1.17
S&P素材 506.52 +3.25 +0.64
S&P工業 849.91 +0.91 +0.11
S&P主要消費財 707.05 -0.57 -0.08
S&P金融 584.87 +3.86 +0.66
S&P不動産 253.39 -1.77 -0.69
S&Pエネルギー 371.78 +10.52 +2.91
S&Pヘルスケア 1380.68 -1.66 -0.12
S&P通信サービス 248.49 -2.16 -0.86
S&P情報技術 2473.92 -28.67 -1.15
S&P公益事業 335.10 +1.34 +0.40
NYSE出来高 9.04億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29620 + 10 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29600 - 10 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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