- 2021/04/21 掲載
米株続落、コロナ感染拡大が旅行株の打撃に
金融、エネルギー株が大きく下落する一方、ディフェンシブ銘柄が買われ、不動産や公益事業、主要消費財、ヘルスケアは上昇した。
昨年のロックダウン(都市封鎖)で打撃を受けたものの、このところ経済再開期待で上昇していた航空・クルーズ船運航会社が売り込まれ、アメリカン航空、ノルウェージャン・クルーズ・ライン、カーニバルは4%超下げた。
ウェドブッシュ証券の株取引担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は、経済再開には当初の予想より時間がかかる可能性があり、娯楽産業に対する楽観的な見方がやや後退したと指摘した。
ボーイングは4.1%安。スミス最高財務責任者(CFO)が7月に退任すると発表した。
ユナイテッド航空は19日発表した第1・四半期決算が市場予想よりも大幅な赤字となり、8.5%急落した。
金融株はJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴが下げを主導した。
オデオン・キャピタル・グループのシニアリサーチアナリスト、ディック・ボーブ氏によると、先週発表された米銀の決算内容を見直す動きがアナリストの間で広がった。貸倒引当金に関する会計上の変更により前年比の数字にゆがみが生じたという。
ネットフリックスは決算発表を前に0.9%安で終了。第1・四半期の新規有料契約件数が市場予想を下回ったことを嫌気し、引け後の時間外取引では約10%急落した。
IBMは3.8%高。前日発表した第1・四半期決算で売上高が1年ぶりに増加に転じ市場予想を上回った。
鉄道大手カンザスシティー・サザン(KCS)は15.2%急伸。カナディアン・ナショナルが約300億ドルの買収案を提示した。カナディアン・パシフィック・レールウェイ(CP)による提案を約50億ドル上回る額で、買収合戦に発展するとの見方が広がった。
米取引所の合算出来高は102億1000万株。直近20営業日の平均は105億9000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.71対1の比率で上回った。ナスダックでは3.18対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33821.30 -256.33 -0.75 34034.18 34034.18 33687.01
前営業日終値 34077.63
ナスダック総合 13786.27 -128.50 -0.92 13894.46 13927.67 13698.67
前営業日終値 13914.77
S&P総合500種 4134.94 -28.32 -0.68 4159.18 4159.18 4118.38
前営業日終値 4163.26
ダウ輸送株20種 14894.93 +96.09 +0.65
ダウ公共株15種 933.37 +12.54 +1.36
フィラデルフィア半導体 3121.43 -49.57 -1.56
VIX指数 18.68 +1.39 +8.04
S&P一般消費財 1406.37 -17.40 -1.22
S&P素材 511.82 -4.84 -0.94
S&P工業 842.20 -9.30 -1.09
S&P主要消費財 718.05 +4.10 +0.57
S&P金融 575.78 -10.64 -1.81
S&P不動産 262.45 +2.91 +1.12
S&Pエネルギー 355.26 -9.72 -2.66
S&Pヘルスケア 1421.13 +6.04 +0.43
S&P通信サービス 249.95 -1.29 -0.51
S&P情報技術 2474.25 -20.92 -0.84
S&P公益事業 344.36 +4.47 +1.32
NYSE出来高 9.29億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28650 - 490 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28625 - 515 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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