- 2021/04/24 掲載
米新築住宅販売、3月は20.7%増 中古不足で06年8月以来の高水準
ネイビー・フェデラル・クレジット・ユニオン(バージニア州)の企業エコノミスト、ロバート・フリック氏は「旺盛な需要を背景に、新築住宅は売りに出されると直ちに買い手がつく」と述べた。
新型コロナウイルス感染拡大で在宅勤務やリモート学習が広がる中、大型の高級物件に対する需要が増大。ただ、住宅建設業者は土地や労働力の不足に直面している。
地域別では、南部、中西部、北東部で大きく増加。西部は減少した。
価格中央値は前年同月比0.8%上昇の33万0800ドルだった。販売は20万─39万9999ドルの価格帯に集中。20万ドル以下の住宅の販売は全体の3%だった。
在庫は30万7000戸と、前月から横ばい。3月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.6カ月。前月は4.4カ月だった
ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(ニューヨーク)のチーフ米国エコノミスト、ルベーラ・ファルーキ氏は「在庫不足が続いていることは住宅建設の追い風になるが、販売に対しては向かい風になる」と述べた。
中古住宅市場でも在庫が著しく不足し、価格が押し上げられたことで、初回購入者の購入が難しくなっている。全米リアルター協会(NAR)が前日に発表した3月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.7%減の601万戸と、20年8月以来の低水準となった。販売価格中央値は32万9100ドルと、前年同月から17.2%上昇。価格と上昇率がともに過去最高を記録した。
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