- 2021/04/27 掲載
リニア工事費、1.5兆円増=品川-名古屋7兆円に―JR東海
JR東海は27日、リニア中央新幹線の品川―名古屋間の総工事費が従来の計画に比べ約1.5兆円増え、7兆400億円になる見通しだと発表した。地震対策の充実などが理由で、同社は増加分について、経済回復に伴って増える運輸収入と、約1兆円の新規借り入れで賄える見込みだと説明した。
JR東海は品川―名古屋間で約5.5兆円、大阪までの延伸分を含めると約9兆円と見込んでいた。財政投融資を活用し、国から約3兆円の融資を受けている。
金子慎社長は27日の記者会見で「今回の工事費を織り込んでも、健全経営と安定配当を堅持して計画を完遂できる」と強調した。ただ、水資源などへの影響を懸念する静岡県が着工を認めず、JR東海が目指す2027年の開業は困難な情勢となっている。同年の開業について金子社長は「昨年来、難しいと申し上げている通りだ」と述べた。
【時事通信社】
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