- 2021/04/27 掲載
英BP、第1四半期は大幅増益 自社株買い再開へ
原油価格の上昇に加え、天然ガスのトレーディングで多額の収入を計上した。これを受け、同社は自社株買いを再開する計画を明らかにした。
同社は2021年の石油需要が回復すると予想。新型コロナウイルスのワクチン接種が加速し、米中経済が力強い成長を遂げるとの見通しを示した。
同社は、従業員への株主交付制度に伴う希薄化を相殺するため、第2・四半期に5億ドル規模の自社株買いを実施すると表明。昨年はコスト、人員、配当の削減を進めたが、同社が今後の景気や事業の回復に自信を持っていることが浮き彫りとなった。
純債務は3月末時点で333億ドルと、昨年末時点から56億ドル減少。債務を350億ドル未満に削減する目標を予想より早く達成した。48億ドル規模の資産売却と原油高が寄与した。
バーンスタインのアナリストは「今年は追加で15億ー20億ドルの自社株買いが可能だと推定している」と指摘。BP株の投資判断を「アウトパフォーム」としている。
BPは、第3・四半期の自社株買い計画について、後日明らかにする方針を示した。
0743GMT(日本時間午後4時43分)現在、BP株は1.8%上昇。年初から15%以上値上がりしている。
バーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)は、低炭素投資を重視しており、2025年までに250億ドルの資産を売却する目標を掲げている。
第1・四半期の黒字幅は、同社がまとめたアナリスト予想の16億4000万ドルを上回った。2020年第4・四半期は1億1000万ドルの黒字、新型コロナの感染が拡大する前の2019年第1・四半期は24億ドルの黒字だった。
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