- 2021/04/30 掲載
午前の日経平均は反落、連休谷間で個別物色中心
企業決算などを材料視した個別物色が中心の展開となった。朝方の下落から一時2万9000円台を回復する場面もあったが、その後はじりじりと値を下げた。
「決算発表のピークと大型連休を控えているので積極的な売買はみられなかった」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)という。
連休中の新型コロナの感染拡大に警戒感が根強い一方、「以前のようなトランプリスクはない。米好決算をにらんで連休後の株高の可能性もある」(藤原氏)との見方も聞かれた。
前日の米国株式市場は、S&P総合500種が終値ベースの最高値を更新。28日に市場予想を上回る第1・四半期決算を発表したフェイスブックは最高値を更新し、S&Pとナスダック総合を押し上げた。
27─28日の日程で開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米経済の力強さは増しているとしたが、経済回復支援策を縮小する用意があるとの兆候は示さなかった。
TOPIXは0.14%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3892億8600万円となった。「月末のポジション調整などの売買が出ていたようだ」(国内証券)という。東証33業種では、鉄鋼、海運、陸運などの上昇が目立った一方、輸送用機器、ガラス・土石製品、ゴム製品などがさえなかった。 好決算を発表した企業の間では、相場反応はまちまちとなった。「事前の期待が高かった企業群は市場予想を下回ると売られやすいが、はっきりと良い決算には素直な反応が出ている」(国内証券)との声が聞かれた。ソニーグループや村田製作所が売られた一方、日立製作所やサイバーエージェントが買われた。
東証1部の騰落数は、値上がりが1286銘柄、値下がりが804銘柄、変わらずが98銘柄だった。
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