- 2021/05/12 掲載
日経平均は大幅続落、海外勢売りの観測 2日間で1370円安
後場に入っても下げ止まらず、台湾などアジア株安が波及。日経平均は一時700円超下げ、2月1日以来の2万8000円割れとなった。2日間で1370円下げた。
TOPIXも続落し1.47%安。東証1部の売買代金は3兆4014億0200万円だった。東証33業種では、海運業、石油・石炭製品、鉄鋼、卸売業など31業種が値下がり。値上がりは保険業、ゴム製品の2業種にとどまった。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ投資ストラテジスト、藤戸則弘氏は「外国人投資家から利益確定の売りが出てくると、前日ときょうのような弱い相場になりやすい」と指摘する。「もともと5月は外国人投資家が6月中間決算を控え、調整売りが出やすいシーズンでもある」という。
そのほか「米CPIを前に警戒感が強まるなか、台湾株の大幅下落が波及した。有力なハイテク企業で構成される台湾株が大幅安となったことで、ハイテク・成長株に対して懐疑的な見方が増えた」(三井住友トラスト・アセットマネジメントのチーフストラテジスト、上野裕之氏)との声も聞かれた。
個別ではトヨタ自動車が反発し2.18%高。後場に株式分割や自社株買いを発表したことが好感された。同時に発表した22年3月期の純利益予想は前年比2.4%増の2兆3000億円で、アナリスト23人による市場予想の平均値(IBESのコンセンサス予想、2兆3140億円)とほぼ同水準だった。
そのほか、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、アドバンテストは3%を超す下落となった。バンダイナムコホールディングス、エムスリー、ヤマハは堅調に推移した。
東証1部の騰落数は、値上がり349銘柄に対し、値下がりが1795銘柄、変わらずが48銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28147.51 -461.08 28712.10 27,888.59─28,831.03
TOPIX 1877.95 -27.97 1905.49 1,862.04─1,909.64
東証出来高(万株) 152939.00 東証売買代金(億円) 34014.02
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