- 2021/05/13 掲載
中期的なインフレ見通し、さほど懸念せず=ハスケル英中銀委員
英中銀は先週、インフレ率が2021年末に現在の0.7%から2.5%を上回る水準に上昇した後、22年には中銀目標の2%に戻るとの見通しを示した。
ハスケル委員は、ダートマス大学タックビジネススクール主催のオンラインパネル討論会で「インフレについてそれほど懸念していない」と述べた。
英中銀は新型コロナ関連規制の緩和による経済再開に伴い、景気が急速に回復すると予想しており、サプライチェーンの障害や原油価格の上昇、ベース効果で短期的にインフレ圧力が高まるとみている。
ハスケル委員は「今後、記録的な数字が多く出てくるだろう」と指摘。その上で「それよりもっと注目しなければならないインフレにとって重要なことは、中期的な影響がどうなるのか、特に経済に多くの傷跡が残っていないかどうかだ」と語った。
同委員は「供給サイドの能力が大幅に損なわれ、景気が過熱した場合は問題になる」と述べた。
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