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  • 2021/05/16

「義」の人、緊急登板=経団連の十倉雅和次期会長

時事通信社

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住友化学の十倉雅和会長(70)は10年前の社長就任の際「正義、大義、仁義」を好きな言葉に挙げた。病気療養のため任期途中で辞任する経団連の中西宏明会長から急きょ後継に指名された今回も「要請を受けることに『義』があると判断した。義を貫きたい」と緊急登板を引き受けた。

兵庫県西脇市出身。東大では得意な数学を生かせる経済学部で学び1974年に入社。経営企画や液晶パネル素材など情報電子化学部門での経験が豊富で、2011年、経団連会長だった故米倉弘昌会長(当時)の指名で社長に就任した。急速な円高などで経営環境が厳しくなる中、事業の再構築を断行。石油化学製品の基礎原料となるエチレンの国内自社工場での生産停止に踏み切る一方、サウジアラビアの石油化学コンビナートの安定操業に注力し、17年度には過去最高益を更新した。

経団連では15~19年に副会長、19年から現在まで審議員会副議長を務める。14~18年に副会長、18年に会長になった中西氏とは「よく気心が知れている関係」(財界関係者)。デジタル革新を通じて社会課題の解決を目指す「ソサエティー5.0」という社会像の普及に力を入れたことを「中西経団連最大の成果」に挙げ、路線継承を目指す。

誠実な人柄は衆目の一致するところで、日本商工会議所の三村明夫会頭は「非常に包容力がある」と評する。温和な語り口ながら「引き受けた以上は志を高く持って全力を尽くす」と力を込めた十倉氏。日本の経済界を代表する「財界総理」の大役を担う覚悟はできている。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する十倉雅和経団連次期会長=10日、東京都千代田区

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