- 2021/05/17 掲載
中国粗鋼生産、4月は過去最高 政府の抑制方針でも
[北京 17日 ロイター] - 中国国家統計局が17日発表した4月の粗鋼生産は前月比4.1%増の9785万トンと、過去最高を記録した。政府が汚染抑制に向け年間生産量の縮小方針を掲げているほか、原材料価格は上昇しているものの、好調な利益を背景に工場が生産を拡大した。
公式データに基づくロイターの算出によると、4月の1日当たりの平均生産量は、前月比7.5%増の326万トンとなり、こちらも過去最大となった。
中国の鉄鋼生産量は2カ月連続で増加しているが、中国政府は年間生産量が昨年の10億6500万トン以下に抑えるとの見解を繰り返し示している。
国家統計局によると、1─4月の粗鋼生産は3億7456万トンで、前年同期比で16%増加した。
利益率の改善、需要の拡大、鉄鋼価格の上昇が背景。
サブライム・チャイナ・インフォメーションの首席研究員は「規制対象外の長尺加工が増えているほか、電気アーク炉の生産も伸びている」と指摘した。
鉄筋先物と熱延コイル先物は今年、それぞれ32%、38%値上がりしている。
PR
PR
PR