- 2021/05/17 掲載
17日の日経平均は反落、感染再拡大など重し
前週末の米国株式市場は大幅続伸。ダウ工業株30種は360ドル値上がりして取引を終えた。これを受けて日本株は朝方は続伸して始まったものの、買い一巡後は一転して売られる展開となり、日経平均は前週末比で一時400円を超す下落となった。
市場では「新型コロナウイルスワクチンの国内接種の遅れから、市場のセンチメントが悲観に傾いていることが主因だ」(マネックス証券・チーフ・ストラテジストの広木隆氏)との声が聞かれるが、グロース株が軟調となる一方で、バリュー株は底堅く推移し、後半は下げ渋った。
バリュー株がしっかりとなり、相場全体を下支えした背景には、決算発表が出そろい東証1部のPER(株価収益率)が市場試算で14倍台まで低下したことが挙げられており「慎重な業績見通しが多い中で割高感が薄れたことから、好決算銘柄は今後も押し目が買われ、株価全体は底堅くなりそうだ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)という。
TOPIXは0.24安。東証1部の売買代金は2兆4591億5100万円だった。東証33業種では非鉄金属、海運業などが安く、不動産業、その他製品などが高い。値上がり14業種、値下がり19業種だった。
個別では、ソフトバンクグループが軟調に推移したほか、東京エレクトロンも大幅下落。日本製鉄もさえない。半面、トヨタ自動車が堅調となったほか、JR東日本、資生堂などがしっかりだった。
東証1部の騰落数は、値上がり908銘柄に対し、値下がりが1211銘柄、変わらずが73銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27824.83 -259.64 28310.46 27632.53
─28312.78
TOPIX 1878.86 -4.56 1897.23 1869.93
─1897.75
東証出来高(万株) 116498 東証売買代金(億円) 24591.51
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