- 2021/05/18 掲載
ユーロ圏の企業向け融資、3分の1が気候変動リスクに直面=ECB
特に、ギリシャやポルトガル、スペインの銀行で、そうしたリスクを抱える融資が多い傾向にあるとした。
今回の調査は、物理的な被害から規制や消費者の好みの変化などを含む、気候変動が金融セクターにもたらすリスクに関する広範な分析の一環。
調査では、ユーロ圏の銀行の企業向け融資のおよそ30%が、洪水や干ばつ、極度の暑さ、山火事、海面上昇といったリスクが高い、もしくは高まっている地域にある企業向けであることが分かった。
ECBは「長期的に排出量が効果的に削減されず、企業や経済が気候変動に適応できない場合、こうしたリスクが現実の問題になる可能性がある」と指摘した。
調査によると、南欧企業の18%が極度の暑さ、水不足、山火事にさらされ、同地域の銀行で融資の気候変動リスクの高さが目立った。ギリシャの銀行の約80%、ポルトガルとスペインの銀行の40%程度が、複数のリスクに直面していることが判明した。
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