- 2021/05/19 掲載
ジュリアス・ベア、財務目標を維持 1ー4月の運用資産8%増
同社は、運用資産の増加について「新規資金の純流入の継続(年率4%)、好調な株式市場、特に対ドル、対ユーロ、対ポンドでのスイスフランの軟化」が背景だと説明している。
2019年後半に最高経営責任者(CEO)に就任したリッケンバッハー氏は、コストを削減しながら、超富裕層向け事業をさらに重視する意向を示している。
こうした戦略が奏功し、4月までのコスト・インカム・レシオ(調整後)は60%前後と、2020年下期の66%から改善。2022年までに67%を目指すとの以前の目標を大幅に上回った。
1-4月の利益・収入は明らかにしなかったが、粗利益率は90ベーシスポイント(bp)と、2020年下期の84bpから改善した。
同社が2月に発表した2020年通期決算は、純利益が50%増加。良好な市場環境や顧客の活発な取引が寄与し、中期目標を上回った。
ただ、アナリストの間では、2021年は低金利・マイナス金利が業績の重しになり、市場の熱狂的な取引が失速するとの見方が出ていた。
同社は19日、顧客の取引は第1・四半期を通じて引き続き活発だったが、4月に入り「相対的に抑制された水準」に失速したことを明らかにした。
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