- 2021/05/20 掲載
SWF、第1四半期は株式・債券に254億ドル投資 16年ぶり高水準
パッシブ運用の米株ファンドに207億ドルが流入。流入額は少なくとも05年以降で最大だった。大規模な金融緩和策を背景にリスク選好度が高まった。
米シンクタンク、新米安全保障センターの非常勤研究員、レイチェル・ジエンバ氏は「新たに多額の資金が流入したというよりはポートフォリオの再配分や新型コロナウイルス対策向けの資金引き出しが減少したことが要因だろう」と指摘。「湾岸協力会議(GCC)では、原油価格上昇に伴う対外収支の安定化が大きな話題となり、SWFからの資金引き出しが減少した」と述べた。
債券ファンドへの流入額は99億ドル。このうち米債ファンドには52億ドルが流入した。3四半期連続の流入で少なくとも05年以降で最大だった。
米インフレ指数連動債(TIPS)には22億ドルが流入。少なくとも16年ぶりの大きさだった。
新興国の債券市場には35億ドルが流入。少なくとも05年以降で最大となった。現地通貨建ての割合が最も大きかった。
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