- 2021/05/20 掲載
IARシステムズ、Linuxベースの自動ワークフロー効率化に向け製品ポートフォリオを拡大
今日、組込みアプリケーションの高性能化や多機能化が進み、さらには複雑化するに伴い、スケーラブルで自由度の高いソフトウェア開発環境に対するニーズが高まっています。また、企業にとって、開発からビルドおよびテストに至るすべての段階で品質を確保できる自動化プロセスは、今日の開発手法では必須のものとなっています。IAR Build Tools for Linuxを使用することで、開発者はプロジェクトに時間を費やす際にリソースを最適化することが可能となり、ライセンスやサーバを最適な方法で管理・活用できるようになります。
このツールは、CMakeやNinjaといった異なるビルドシステムにも容易に統合することができます。また、コマンドラインビルドのユーティリティIARBuildはビルドの効率化が可能で、JenkinsやBambooなどの継続的インテグレーションエンジンあるいは各種Dockerコンテナとの統合も容易になります。さらに、静的解析ツールC-STAT(R)( https://www.iar.com/jp/products/c-stat/)を使えば、開発者は開発からテストの各段階においてコード品質を確保することができます。C-STATは、コードがMISRA C:2012、MISRA C++:2008およびMISRA C:2004などの業界標準に適合していることを保証し、さらにCERT CおよびCommon Weakness Enumeration (CWE)に基づいてコードの欠陥、バグ、セキュリティ脆弱性を検出します。
IARシステムズの組込み開発ツール担当ジェネラルマネージャ、Anders Holmbergは次のように述べています。「私たちがLinux用ビルドツールの最初のバージョンを発表したのは約1年前のことでした。今、こうして中小企業から大企業まで、私たちのツールがソフトウェアのビルドおよびテストのワークフロー効率化に貢献しているのを目にして、非常に嬉しく思います。この度、ルネサスのRL78 MCUに対するサポートを追加したことは、お客様の開発フロー全般をサポートしていくために、絶え間ない技術革新に向けて今後も投資を継続していくことの表れでもあります」
IAR Build Tools for Linux( https://www.iar.com/jp/bx)には、高度な最適化を可能にするIAR C/C++ Compiler(TM)、IAR アセンブラ、IARリンカ、ライブラリツール、C-STAT、IARBuild、ランタイムライブラリが含まれています。IAR C/C++ Compilerは、C18 (ISO/IEC 9899:2018) プログラミング言語規格のフリースタンディングな実装をサポートし、C++17のすべての機能に対応しています。さらにC++14 (ISO/IEC 14882:2015)、C11 (ISO/IEC 9899:2012)、C89 (ANSI X3.159-1989)および浮動小数点演算のためのIEEE 754規格にも対応しています。
IAR Build Tools for Linuxは、Arm(R)、RISC-V、ルネサスのRH850、RX、RL78に対応しています。RL78用のLinux ビルドツールについては、 https://www.iar.com/jp/products/architectures/renesas/iar-build-tools-for-linux-for-renesas-rl78/以下からご覧ください。
■IARシステムズについて
IARシステムズは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARシステムズのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましては https://www.iar.com/jpをご覧ください。
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