- 2021/05/21 掲載
午前の日経平均は続伸、グロース株を中心に底堅さ維持
20日の米国株式市場は4日ぶりに反発。ハイテク株が買われ、上昇を主導した。朝方発表された週間の米新規失業保険申請件数の改善が市場心理を押し上げた。時間外取引の米株先物も底堅く推移していることから、日本株は朝方から買い優勢となっている。
日経平均は一時300円を超す上昇となったものの、前場中盤からは伸び悩む動きに変わった。週末とあってポジション調整の売りが出やすいほか、時価水準より戻り売り圧力が強くなるとの警戒感も生じる。朝方に買われた半導体関連株を中心に、値を消す銘柄が増えてきた。
市場では「グロース株物色が中心の動きになってきたが、日経平均で2万8500円に近づくにつれ上値の重さが意識されるようになる」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声も聞かれる。
TOPIXは0.24%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1731億1200万円と商いが細っている。東証33業種では、その他製品、精密機器、サービス業などが上昇し、鉱業、ゴム製品、鉄鋼などが値下がりした。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株が堅調となったほか、キーエンス、任天堂などの値がさ株もしっかり。指数寄与度が大きいファーストリテイリングも高いが、日本製鉄はさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1180銘柄、値下がりが894銘柄、変わらずが108銘柄だった。
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