• 2021/05/21 掲載

暗号資産、価格変動の大きさが決済手段化の障害=カナダ中銀

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[オタワ 20日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は20日公表した金融システム年次点検報告で、暗号資産の価格変動の大きさが決済手段としての幅広い利用を阻んでいるとの見解を示した。ただ、暗号資産市場の急速な発達はカナダの金融システムに脆弱性をもたらしつつあるとした。

中銀は暗号資産市場を注視する姿勢を示し、関心は広がっているものの、ビットコインなどの仮想通貨は本質的な価値を捉えるのが難しいため、高リスクであることに変わりはないと指摘。

「投機的需要に起因する価格のボラティリティー(変動率)は決済手段として暗号資産が広く受け入れられるのを阻む重大な障害に依然なっている」とした。

代表的な仮想通貨であるビットコインは19日に14%急落した後、20日には14%近く上昇した。

中銀は、暗号資産市場は現時点で国内のシステム全体に波及する「システミックな重要問題」はないが、IT大手が暗号資産を発行してデジタル決済手段として広く受け入れられれば、状況は変わる可能性があるとした。

カナダ中銀は現金に近い中銀デジタル通貨の開発を進めており、必要となれば国民に向けて発行することが可能になる。他の主要中銀でも同様の検討が行われている。

フェイスブック(FB)が支援する暗号資産プロジェクト運営団体のディエム協会は今月、米ドルを裏付け資産とするステーブルコインを発行する計画を発表した。

カナダ中銀は、ステーブルコインは伝統的資産を裏付けとしているため、暗号資産のボラティリティーの解決策になり得るが、リスクはあるとの見方を示した。

「ステーブルコインがカナダドルのみを裏付け資産としない限り、利用が広がれば、中銀の金融政策の遂行と最後の貸し手としての機能が阻害される可能性がある」とした。

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