- 2021/05/21 掲載
21日の日経平均は続伸、ハイテク中心に底堅い動き
前日の米国株式市場は4日ぶりに反発。ハイテク株が買われ、上昇を主導した。朝方発表された週間の米新規失業保険申請件数の改善や、下落していた暗号資産(仮想通貨)が下げ止まる動きとなったことで市場心理が改善した。
日本株は、米株高の流れを受けて朝方から買い優勢となった。「久しぶりのグロース株中心の上昇」(国内証券)となり、日経平均は一時300円超高となった。前場中盤からは利益確定売りが優勢となり、朝方に買われた半導体関連など値を消す銘柄が増えたが、後場には200円超高まで上げ幅を取り戻した。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、決算で国内企業の業績予想が出そろい、予想EPS(一株利益)が改善して相場の支えになっているとし、「5月は波乱続きだったが、終盤は徐々に落ち着いてくるのではないか」とみている。
TOPIXは0.46%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆3802億3200万円だった。東証33業種では、その他製品やサービス業、精密機器、情報・通信などが上昇した一方、鉱業や石油・石炭、ゴム製品、保険などはさえなかった。
個別では、東京エレクトロンや太陽誘電など半導体関連や電子部品がしっかり。値がさ株の任天堂のほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリングも堅調だった。一方、日本製鉄はさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1076銘柄、値下がりが1009銘柄、変わらずが107銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28317.83 +219.58 28269.61 28193.03─28411.56
TOPIX 1904.69 +8.77 1899.67 1897.86─1910.04
東証出来高(万株) 103796.00 東証売買代金(億円) 23802.32
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