- 2021/05/21 掲載
JDI、白山市を提訴=「助成金返還義務ない」―工場売却
経営再建中の中小型液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)は21日、石川県白山市の白山工場売却をめぐり、市に助成金の全額返還を求められたことについて、返還義務がないことの確認を求め金沢地裁に提訴したと発表した。JDIは昨年10月、財務の悪化に伴い同工場をシャープなどに譲渡。これを受け、市は工場建設に伴い交付した助成金10億円全額の返還命令を出した。
JDIは、市に全額返還の法的根拠について説明を求めるなどしたが、回答は得られなかったという。助成金は雇用確保と産業振興を目的に2016年12月に交付。JDIは約2年半の工場稼働に加え、譲渡は工場の運営継続を前提としており、全額の返還義務はないと主張している。
白山市の山田憲昭市長は「訴訟を起こされたことは誠に遺憾だ。訴状の内容を確認した上で、今後の対応を考えていきたい」とのコメントを出した。
【時事通信社】
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