- 2021/05/21 掲載
英総合PMI、5月速報は過去最高の62.0 価格も上昇
多くのサービス業が事業を再開したほか、世界経済の回復を背景に製造業の受注が増え、雇用と物価が大きく上向いた。
4月は60.7だった。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「経済活動が再開する中、英国は前例のない高成長を遂げている」と指摘した。
需要が最も増加したのは、ホテル、レストランなど、これまで休業していた個人向けのサービス業。幅広い分野で経済活動が拡大しており、同氏は「第2・四半期の国内総生産(GDP)は急増し、今年末まで力強い勢いが続く」との見方を示した。
第2・四半期が経済成長のピークになる公算が大きいという。
PMI統計によると、雇用は過去最高付近。受注残は過去最高の増加を記録しており、サプライチェーンの遅延が深刻化している。
価格も急上昇。コスト圧力は過去13年近くで最も高まっており、企業の値上げペースは1999年11月の調査開始以降で最高となった。
イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は今週、製造業者の投入価格の上昇が消費者物価の上昇につながっている証拠は、これまでのところ得られていないが、「極めて注意深く観察している」と述べた。
ウィリアムソン氏によると、英国企業が直面している価格上昇の多くは、輸送料の追加料金や新型コロナ関連の不足に伴うもので、長続きしない可能性がある。
5月のサービス部門PMIは61.8と、前月の61.0から上昇し、過去7年余りで最高。
製造業PMIは過去最高の66.1と、60.9から上昇した。
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