- 2021/05/27 掲載
EU、アストラゼネカに多額の罰金要求 ワクチン供給契約違反で
アストラゼネカはEUとの契約の下、昨年12月から今年6月までの間に合計3億回分のワクチンを供給できるよう「最大限努める」と確約していたが、その後3月には確約分の3分の1の供給を目指すとの声明を発表。これを受け、EUは4月、アストラゼネカワクチン供給契約を順守せず、「信頼できる」供給計画を策定しなかったとして、同社に対し23日に法的措置を講じたと発表した。
EUの弁護士はブリュッセルの裁判所で行われた訴訟内容に関する最初の審理で「アストラゼネカは契約を順守しようとさえしなかった」と指摘。アストラゼネカに対し、1回分のワクチンが1日遅れるごとに10ユーロ(12.2ドル)の罰金を支払うよう求めた。裁判所が認めた場合、7月1日から適用される。
また、各契約違反ごとに少なくとも1000万ユーロの罰金を追加で求めるとした。
一方、アストラゼネカの弁護士は「靴やTシャツの供給契約ではない」とし、新たなワクチン製造の複雑さを強調。EUの法的措置は「衝撃的」とし、アストラゼネカは生産能力の初期の見通しに基づいて供給目標を策定したほか、ワクチンは原価で供給されていると主張した。
判決は来月の予定。
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