- 2021/06/02 掲載
午前の日経平均は反発、自律的な切り返し 景気敏感株買われる
連休明けとなる1日の米国株式市場はおおむね横ばいで取引を終了。原油先物価格の上昇を背景にエネルギー株などが買われる一方、ヘルスケア関連には売りが出た。景気回復やインフレの兆候について手掛かりを得ようと経済指標も注目されているという。
日本株は引き続き方向感が定まらない中、朝方は続落して始まったものの、売り一巡後は持ち直し、前場後半から戻り歩調を鮮明にしている。ただ、引き続き上値に対しては慎重な見方が多く、前引け段階の上昇幅は自律反発の域を出ていない。
市場では「経済正常化期待から欧米株式市場の堅調が目立つが、日本株も景気敏感株を中心に堅調な銘柄が多くなっている」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.85%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4033億4200万円と前場に1兆円を割り込んでいた前日に比べて膨らんでいる。東証33業種では、鉱業、不動産業、海運業などが上昇し、値下がりは精密機器など5業種だった。
個別では、トヨタ自動車、レーザーテックが連日の上場来高値更新となったほか、三菱重工業、日本製鉄もしっかり。ソフトバンクグループは一時8000円を割り込んだ後は戻りに転じ、前引けは小幅安となった。一方、東京エレクトロンが軟調に推移したほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリングはさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1305銘柄、値下がりが776銘柄、変わらずが109銘柄だった。
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