- 2021/06/03 掲載
豪5月新車販売、前年比64%増 4月小売売上高も堅調
5月の過去最高を記録し、年初からも最高水準となった。
税優遇措置を活用した個人事業主のピックアップトラック需要が堅調だった。
この日発表された4月の豪小売売上高も前月比1.1%増加。前年比では25%増となった。個人消費の堅調は、第1・四半期の経済成長の勢いが継続していることを示している。
前日に発表された第1・四半期の国内総生産(GDP)は、前期比1.8%増と、ロイターがまとめた市場予想(1.5%増)を上回った。消費者と企業の支出が堅調で、経済規模は新型コロナのパンデミック危機前の水準に戻った。
コムセックのチーフエコノミスト、クレイグ・ジェームズ氏は「記録的な低金利や高水準の貯蓄、雇用増加、過去10年で最も手厚い雇用保障、健全な消費者心理や財産の増加など多くの要因が消費を下支えしている」と指摘。さらに、新型コロナへの懸念から公共交通機関ではなく自動車で移動する人が依然多いことも自動車販売を押し上げているとの見方を示した。
雇用の伸びや住宅価格上昇に伴う家計資産の増加も消費を支援している。
過去半年の間に生み出された新規雇用は約29万2000件と過去最高を記録。5月までの3カ月で国内の住宅価格は9%値上がりした。
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