- 2021/06/04 掲載
呉、和歌山の再稼働断念=9月末に高炉休止―森日鉄副社長
日本製鉄の森高弘副社長執行役員はオンラインのインタビューで、稼働を一時停止している瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市)と関西製鉄所和歌山地区(和歌山市)の高炉2基について、再稼働させずに9月末で休止すると明らかにした。国内の鉄鋼需要が低迷する中、生産体制の効率化で収益体質の改善を図る。
再稼働を断念するのは、呉地区の第2高炉と、和歌山地区の第1高炉。いずれも9月末で休止する方針を既に打ち出しており、森氏は「このまま恒久休止に入る」と説明した。呉地区は稼働中の第1高炉も同月末に休止し、2年後に完全閉鎖する。
日鉄は昨年、高炉1基を休止。2025年3月末をめどに東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の1基も休止する予定で、国内高炉は20年2月に公表した生産設備見直し前の15基から10基体制に縮小する。一連の改革で固定費を大幅に削減し、22年3月期の連結純損益は3期ぶりの黒字転換を目指す。
【時事通信社】 〔写真説明〕森高弘
日本製鉄副社長執行役員(日本製鉄提供)
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