- 2021/06/04 掲載
銀行の規制システム、コロナ禍で十分機能=クオールズFRB議長
銀行幹部とのオンライン会議で、パンデミック禍での銀行のパフォーマンスは危機後の改革によって強化されており、金融システムが耐性を維持していることを証明したと主張。パンデミックに伴う景気後退(リセッション)下で、銀行は実際に資本を増強し、米経済の活力源としての役割を果たすことができたと評価した。
一方で、危機後のMMF改革に向けた取り組みは失敗に終わり、大規模な資金流出を防ぐために20年に再び政府の介入が必要になったと指摘。規制当局に将来の資金流出防止に向けた取り組みを行うよう改めて要請した。
クオールズ副議長は「ノンバンクに見られる欠陥への対処は国内外から引き続き注視されている」とし、「同じことを繰り返してはならない」と語った。
また、景気後退時の信用収縮リスク低下につながるFRBのカウンターシクリカル資本バッファー(CCyB)は「根拠なき熱狂が著しい」場合にのみ利用すべきとした。
PR
PR
PR