- 2021/06/05 掲載
米国株式市場=反発、ハイテク株が高い 雇用統計受け緩和縮小観測和らぐ
5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比55万9000人増と、市場予想の65万人に届かなかった。新型コロナウイルスワクチン接種の広がりにより再度職に就く人が増加し、景気回復が順調に進んでいることがうかがえる一方、労働力不足への不安はなお根強い。
クレセット・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者、ジャック・アブリン氏は雇用統計を受け、「FRBへの圧力が和らぎ、低金利政策を長期維持し、様子見姿勢を取ることが可能となる」とし、低金利継続見通しは「リスクテイカーにとって朗報」と述べた。
主要株価3指数は総じて、週足で上昇。ナスダック総合は3週連続での上昇となった。
セクター別ではS&P情報技術が好調で、1.9%高となった。一方、金融は0.2%の上昇にとどまった。
ラッセル1000グロース指数は1.4%高と、バリュー指数の0.4%高をアウトパフォームした。
S&P総合500種は年初来12.6%値上がりし、最高値近辺にある。
個別銘柄では、個人投資家の間で人気の高い「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)の1つである映画館チェーン大手AMCエンターテインメントが6.7%安で終了。しかし、週足では80%を超えて上昇した。
米著名投資家ウィリアム・アックマン氏の特別買収目的会社(SPAC)「パーシング・スクエア・トンチン・ホールディングス」は11.9%安。米大手音楽会社ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の株式の10%を約40億ドルで買収する交渉を進めているとの情報が売り材料となった。
バイデン米大統領が掲げる大型インフラ投資計画の行方が注目される。バイデン大統領は4日、共和党の交渉役を務めるカピト上院議員と協議し、週明け7日も話し合いを継続することで合意した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.03対1の比率で上回った。ナスダックでも1.54対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約99億株。直近20営業日の平均は約107億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34756.39 +179.35 +0.52 34618.6 34772.1 34618.6
9 2 9
前営業日終値 34577.04
ナスダック総合 13814.49 +199.98 +1.47 13697.2 13826.8 13692.0
5 2 1
前営業日終値 13614.51
S&P総合500種 4229.89 +37.04 +0.88 4206.05 4233.45 4206.05
前営業日終値 4192.85
ダウ輸送株20種 15467.47 -72.45 -0.47
ダウ公共株15種 900.82 -1.67 -0.19
フィラデルフィア半導体 3214.14 +74.95 +2.39
VIX指数 16.42 -1.62 -8.98
S&P一般消費財 1366.39 +11.05 +0.82
S&P素材 550.61 +1.00 +0.18
S&P工業 888.37 +2.98 +0.34
S&P主要消費財 732.67 +2.42 +0.33
S&P金融 637.75 +1.17 +0.18
S&P不動産 278.18 +0.35 +0.13
S&Pエネルギー 415.85 +2.38 +0.57
S&Pヘルスケア 1420.85 +4.52 +0.32
S&P通信サービス 258.81 +3.48 +1.36
S&P情報技術 2455.64 +46.19 +1.92
S&P公益事業 330.40 -0.50 -0.15
NYSE出来高 8.32億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29125 + 195 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29120 + 190 大阪比
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