- 2021/06/07 掲載
中国、暗号資産関連SNSアカウントをブロック 一段の規制強化も
アナリストや金融規制当局者によると、中国での違法な暗号資産関連活動を刑法により直接的に結び付けるなど、さらなる取り締まり強化が予想されるという。
中国国務院(内閣)は5月、金融リスクの防止・管理に向け、ビットコインのマイニングや取引を取り締まる方針を表明。その数日前には中国の金融業界3団体が、金融機関による暗号資産関連サービスの提供を禁止した。
先週末には、微博上で多くのフォロワーを持つ複数の暗号資産関連アカウントがブロックされ、当該アカウントが「法規則に違反している」というメッセージが表示された。
微博でビットコインについて発信してきた「KOL(キーオピニオンリーダー=インフルエンサー)」の女性は「暗号資産KOLにとって審判の日だ」と書き込んだ。この女性の主要なアカウントは5日にブロックされた。
ニューヨーク大学法科大学院の非常勤教授ウィンストン・マー氏は「中国の暗号資産市場に中国版イーロン・マスク氏が存在するのを容認しないことを政府は明確にしている」と指摘した。
マー氏はまた、中国の最高裁判所が近く、暗号資産のマイニング・取引事業を同国の刑法と関連付ける司法解釈を示す可能性にも言及した。
ある金融規制当局者も、そうした司法解釈によって、ビットコイン取引を「違法事業」として明確に特定できなかった法律上の曖昧さが解消されると指摘した。暗号資産を対象とした中国の規制はこれまで全て行政機関が示してきた。
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