- 2021/06/08 掲載
2期連続マイナス成長も=ワクチン接種加速が急務―4~6月期
内閣府が8日発表した2021年1~3月期の実質GDP(国内総生産)改定値は前期比年率3.9%減だった。速報値(5.1%減)から上方修正となったが、新型コロナウイルス感染拡大で3四半期ぶりのマイナス成長。3度目の緊急事態宣言の発令で4~6月期に2期連続のマイナス成長に陥る可能性があり、米欧主要国に比べ遅れが目立つワクチン接種の加速が急務となっている。
1~3月期の上方修正は、政府支出や公共事業のマイナス幅縮小が主因。ただ、内需の柱である個人消費は2度目の緊急事態宣言で落ち込んだ。改定値は前期比1.5%減(速報値1.4%減)に下方修正。外出自粛や営業時間の短縮で飲食などサービス消費の減少幅が拡大した。
4~6月期は、感染力の高い変異ウイルスの広がりで、3度目の緊急事態宣言の対象地域が10都道府県に拡大。BNPパリバ証券は、消費の一段の落ち込みが響き、実質GDP成長率は前期比年率0.8%減になると予想する。
【時事通信社】
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