- 2021/06/09 掲載
中国PPI、5月は前年比+9.0% 08年以来の高い伸び
[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した5月の生産者物価指数(PPI)は前年比9.0%上昇し、2008年9月以来の高い伸びとなった。消費者物価指数(CPI)も同1.3%上昇した。3カ月連続の上昇となったが、伸び率は予想を下回った。
ロイター調査では、PPIは前年比8.5%の上昇が見込まれていた。4月は同6.8%上昇だった。
国家統計局によると、PPIの上昇は原油や鉄鉱石、非鉄金属価格の大幅高が背景にある。商品価格は今年に入り、ロックダウン(都市封鎖)解除後の景気回復と世界的に潤沢な流動性を受けて急上昇している。
前月比では1.6%上昇で、4月の同0.9%上昇から上昇ペースが加速した。
中国人民銀行(中央銀行)は、商品価格高と昨年のベースが低いことにより第2、第3・四半期のPPI上昇率はさらに押し上げられる可能性があるとしていた。
当局は商品価格の高騰を抑制し、消費者物価への転嫁を防ぐ措置を取る方針を表明した。PPIの上昇はまだCPIには反映されていない。
5月CPIの上昇幅は8カ月ぶりの大きさだったが、市場予想の1.6%上昇は下回った。4月は0.9%上昇だった。
関連コンテンツ
PR
PR
PR