- 2021/06/12 掲載
米国株が小幅続伸、材料乏しく方向感欠く
主要株価3指数ではナスダック総合指数の上げが最大となったほか、S&P総合500種指数は連日で終値の最高値を更新した。
週間ではナスダックとS&Pが上昇。ダウ工業株30種は小幅安となった。
ウエルススパイヤー・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント、オリバー・パーシュ氏は「控えめな取引日だった」とし、「いずれの方向であれ、相場を大きく動かす材料に欠けた」と述べた。さらに、企業決算シーズンまで、投資家が待ちの姿勢を取る可能性があるとした。
米ミシガン大学が発表した6月の消費者信頼感指数(速報値)は86.4と、5月確報値の82.9から上昇した。インフレ懸念が後退し、将来的な経済成長と雇用に対する楽観的な見方が増大したことで、予想の84.0も上回った。
前日発表された米消費者物価指数(CPI)統計は約13年ぶりの大幅な伸びを記録。ただ、昨年春に見られた軟調な物価が影響しており、こうしたいわゆるベース効果は6月以降薄れる見込みで、インフレ高進で一過性にとどまるとの見方が広がった。
こうした中、市場の注目は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まる。
S&Pの主要11セクターでは、金融と情報技術が上昇を主導。一方、ヘルスケアが0.7%安と下げが目立った。
米食品医薬品局(FDA)が、バイオジェンとエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム」(一般名:アデュカヌマブ)を承認したことに批判の声が高まっている。
バイオジェンは4.4%落した。
「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)では、AMCエンターテインメントがアウトパフォームし、15.4%高。その他の銘柄は全般的に控えめな動きにとどまった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.83対1の比率で上回った。ナスダックでは1.70対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は91億1000万株。直近20営業日の平均は105億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34479.60 +13.36 +0.04 34499.81 34618.09 34328.65
前営業日終値 34466.24
ナスダック総合 14069.42 +49.09 +0.35 14030.85 14069.42 14006.59
前営業日終値 14020.33
S&P総合500種 4247.44 +8.26 +0.19 4242.90 4248.38 4232.25
前営業日終値 4239.18
ダウ輸送株20種 15327.39 +148.33 +0.98
ダウ公共株15種 912.85 +4.17 +0.46
フィラデルフィア半導体 3210.06 +13.85 +0.43
VIX指数 15.65 -0.45 -2.80
S&P一般消費財 1388.59 +6.70 +0.49
S&P素材 539.48 +1.93 +0.36
S&P工業 872.96 +1.65 +0.19
S&P主要消費財 727.42 +0.68 +0.09
S&P金融 622.55 +3.75 +0.61
S&P不動産 283.61 -1.68 -0.59
S&Pエネルギー 413.47 -1.55 -0.37
S&Pヘルスケア 1448.24 -10.61 -0.73
S&P通信サービス 260.93 +0.01 +0.01
S&P情報技術 2489.51 +13.82 +0.56
S&P公益事業 333.99 +0.93 +0.28
NYSE出来高 8.52億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 29030 + 150 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 29000 + 120 大阪比
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