- 2021/06/15 掲載
米消費者、物価動向と労働市場を楽観視=NY連銀5月調査
1年先インフレ期待の中央値は4.0%と、前月の3.4%から上昇し、2013年の調査開始以来の高水準を付けた。3年先インフレ期待は3.6%と、3.1%から上昇。これまでで2番目に高い水準となった。
新型コロナウイルス感染状況が改善し、経済活動の再開が進む中、労働市場に対する見方も改善。1年後の米失業率が現在よりも高くなっているとの見通しの平均は31.9%と、前月の34.6%から低下し、調査以来の低水準を付けた。
向こう1年以内に失業するとの見通しの平均は12.6%と、15%から低下し、過去最低を記録。改善は、40歳以下のほか、世帯収入が5万ドル以下、最終学歴が高校、といった層で特に顕著だった。
このほか、失業した場合に新たな職に就けるとの見通しの平均は54%と、49.8%から上昇。1カ月の改善幅としては調査開始以来最大となった。2020年2月以来の高水準を付けたものの、コロナ禍前はなお下回っている。
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