- 2021/06/15 掲載
前場の日経平均は続伸、ナスダック高と円安を好感
15─16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、前引けにかけて徐々に上げ幅が縮小する展開となった。
14日の米国株式市場は、S&P総合500種とナスダック総合が過去最高値を更新して取引を終了。新たな取引は手控えられ、ダウ30種は小幅安となった。
日経平均は寄り付きで続伸スタートとなった後も上げ幅を拡大し、一時288円49銭高の2万9450円29銭で高値を付けた。ナスダック高と為替の円安を好感し、ハイテク株や輸出関連株を買い戻す動きが見られた。
TOPIXも続伸し0.48%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1025億6700万円。東証33業種では、医薬品、精密機器、金属製品などの22業種が値上がり。空運株、鉄鋼、証券業などの11業種は値下がりとなった。
岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏は「市場はFOMCの無難通過を見据えた動きとなっており、過度なインフレ懸念は収まりつつある」との見方を示した。「先週の日本株は膠着感と出遅れ感が強かっただけに、今週は買い戻しが活発化。ようやく方向性が出てきた」(同)という。
個別では、14日の米国株式市場で、フィラデルフィア半導体指数(SOX)が上昇したことを受けて、東京エレクトロン、レーザーテック、アドバンテストなど半導体関連株が堅調。
そのほか、ファーストリテイリング、エムスリー、ソフトバンクグループは軟調。エーザイは5.37%高となった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1099銘柄、値下がりが962銘柄、変わらずが128銘柄だった。
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