- 2021/06/16 掲載
米鉱工業生産、5月は製造業0.9%増 自動車回復も供給制約足かせ
4月は0.1%低下していた。
好調な需要に伴い、製造業で原材料と労働力が不足する中、供給網が逼迫している。自動車産業は世界的な半導体不足が打撃となり、一部の自動車メーカーが生産削減を余儀なくされた。
ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は先週、供給の目詰まりが第3・四半期に和らぐ一方、混乱は長期的に続くとの見通しを示した。製造業生産のうち自動車・同部品は5月に6.7%上昇したが、一時的な伸びとなる可能性がある。5月の自動車の組立台数は約100万台増の年率990万台。2020年下半期の平均水準を依然100万台超下回る。
自動車を除く製造業生産指数は0.5%上昇だった。
鉱工業生産統計のうち鉱業は1.2%、公益事業は0.2%それぞれ上昇した。全体の鉱工業生産指数は0.8%上昇。4月は0.1%上昇していた。
企業がどれだけ資源をフル活用しているかを示す稼働率は、製造業が0.7%ポイント上昇の75.6%だった。全体の稼働率は0.6%ポイント上昇の75.2%。1972年─2020年の平均を4.4%ポイント下回った。FRB当局者は、経済のスラック(需給の緩み)を見極める指標として稼働率に注目している。
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