- 2021/06/16 掲載
日本の米国債保有1.28兆ドルに拡大、海外投資家は4月も買い越し
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した4月の対米証券投資統計によると、海外投資家の米国債保有は増加し、前月に続いて買い越しとなった。上昇していた利回りの低下を受けて買い戻す動きが見られた。
海外投資家による米国債の保有高は7兆0700億ドルで、3月の7兆0280億ドルから増加した。
米国債保有額が首位の日本は、4月は1兆2760億ドルと、3月の1兆2400億ドルから増加した。増加は3カ月ぶり。
TDセキュリティーズ(ニューヨーク)のシニア金利ストラテジスト、ジェナディー・ゴールドバーグ氏は「日本の投資家は債券(価格)の急落にあわせて売り、金利が安定した段階で買いを入れたようだ」と指摘。金利は2月と3月に上昇していたが、4月にやや低下した水準で安定したため、日本の投資家は大量に買いを入れたようだと語った。
米10年債利回りは4月初めの1.679%から月末には1.631%に低下した。
一方、米国債保有額2位の中国は4月は1兆0960億ドルと、前月の1兆1000億ドルから減少した。減少は2カ月連続。
取引ベースでは、海外投資家は米国債を495億7000万ドルの買い越し。買い越しは2カ月連続。前月は1188億7000万ドルと過去最大の買い越しだった。
米社債は101億4000万ドルの買い越しで、買い越し額は2008年5月以来最大だった3月の431億ドルから減少した。
米国株投資は133億ドルの売り越し。3月は323億ドルの買い越しだった。売り越しは1年ぶり。
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