- 2021/06/17 掲載
台湾中銀、予想通り金利据え置き 輸出背景に経済成長予測を上げ
新型コロナウイルスの流行で在宅勤務や在宅学習が拡大し、ハイテク製品の需要が世界的に増えており、台湾経済は好調を維持している。
ロイター調査では、エコノミスト14人全員が政策金利の据え置きを予想していた。
据え置きは過去1年3カ月で5回目。中銀は2020年3月に利下げを決定した。
2021年の域内総生産(GDP)予測は5.08%増。3月時点の予測は4.53%増だった。2020年のGDPは3.11%増、2019年は2.71%増だった。
2021年第1・四半期のGDPは前年比8.92%増と、約10年ぶりの高い伸びとなった。
中銀は、域内の新型コロナ感染拡大で消費が影響を受けているものの、今年の経済は輸出に支えられて安定した成長を見せるだろうと指摘。また、民間投資は域内のハイテク投資に押し上げられそうだとした。
第2・四半期の経済成長については「やや鈍化」しそうだとしつつ、政府の支援措置拡大に加え、域内の感染拡大が抑制されるとの想定から消費は徐々に安定するとの見方を示した。
中銀は下半期の経済成長率を2.86%と、上半期見通し(7.55%)から鈍化するとの見通しを示した。
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