- 2021/06/24 掲載
米インフレ率、今年末までに現行水準から低下へ=財務長官
バイデン政権の予算案に関する議会上院の小委員会で証言した。
イエレン氏は、新型コロナウイルス感染対策で何カ月も行動が制限された後に経済活動が再開する間、道のりは平たんではないと述べた。
共和党のジョン・ケネディー上院議員から物価動向について、5月に見られたように前年比5%のペースで上昇を続けると思うか問われると、今年終盤か来年初めまでに2%により近づくとの見方を示した。
また、来年以降のインフレ期待を示す大半の指標も、米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%により近い水準に戻ることを示していると指摘した。
最近の物価上昇圧力の高まりについては、パウエルFRB議長ら他の当局者と同様に、コロナ禍からの景気回復に伴い、春に生じた供給の不足やボトルネックが主な要因との認識を示した。
その上で、こうした問題は今後数カ月で自然に解消され、過去10年以上にわたり物価を抑制してきた長期的な要因が再びインフレを下方に導くだろうと予想した。
ケネディー議員は、FRB当局者による最近の金利見通しの変化についても質問した。FRBが先週公表した見通しでは、当局者による利上げ時期の予想(中央値)が、3月時点の2024年から23年に早まった。
同議員は「FRB当局者は最近の会合で『状況が変わったため、当初の方針より早期に、より速いペースで利上げせざるを得ない公算が大きい』と言った。それは彼らがインフレについて懸念しているからではないのか」と正した。
これに対しイエレン氏は「彼らが行ったのはそういうことではない」とし、「複数の当局者が自身の予想の中で記したことだ」と指摘。「FRBについてコメントは控えたいが、彼らは発表を行ったのではないとだけ言っておく」と述べた。
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