- 2021/07/13 掲載
中国、預金準備率下げで米政策シフトに対応余地=人民銀元高官
人民銀は9日、銀行の預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き下げると発表した。実施は15日で、約1兆元(1544億4000万ドル)の長期流動性が経済に供給される。
盛氏は、預金準備率引き下げは「米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の将来的なシフトに対応する政策余地の確保を可能にする」と指摘。
「FRBの刺激策引き揚げは米中間のスプレッドを狭め、資金フローを逆転させ、ホットマネーの中国からの流出につながる」と分析。「預金準備率引き下げは(中国の)金利をある程度押し下げる可能性があり、ホットマネーの流入を鈍らせ、中国の金融政策の将来的シフトに余地を残し、元の将来的な下落圧力を和らげることになる」とした。
また、中国の経済回復はなお不十分で不均衡との見解を示し、中小銀行への圧力と地方政府の債務リスクに言及した。「市場への流動性供給は金融リスク予防に有効だ」と論じた。
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