- 2021/07/13 掲載
東京五輪、無観客によるチケット収入減は保険でカバーされず=関係者
緊急事態宣言が発令された東京都、神奈川など隣接3県、北海道、福島県は競技会場を無観客とすることを決定。約8億1500万ドルと見込まれていたチケット収入はゼロに近くなる。
東京五輪組織委員会は昨年、開催総費用が約154億ドルになると述べていた。
格付け会社フィッチは12日、東京五輪にかけられている保険総額が約25億ドルと試算。ジェフリーズのアナリストは昨年、放映権を含めて約20億ドル、加えてホスピタリティー部門に6億ドルの保険がかけられていると試算していた。
保険業界関係者は、昨年、大会を延期した際に興行中止保険から5億─8億ドルの保険金が東京組織委に下りたと試算するが、チケット販売についてはフルに保険でカバーされないとの見方を示す。
五輪関連の保険はこれまで、英保険市場ロイズ・オブ・ロンドン(ロイズ保険組合)などが引き受けている。こうした保険は再保険会社に引き受けてもらうのが一般的で、フィッチは、無観客開催で再保険会社に3─4億ドルの損失が発生すると試算している。
保険業界関係者はミュンヘン再保険が東京五輪に5億ドルのエクスポージャーを持っていると述べた。
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