- 2021/07/14 掲載
前場の日経平均は反落、模様眺めで小動き 好決算期待の買いも
好決算が期待される銘柄に買いが入ったものの、戻り売りが警戒され上値が重い状態が続いている。
13日の米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が取引時間中に過去最高値を更新した。一方、6月のCPIは前年同月比5.4%上昇と、2008年8月以来、約13年ぶりの大幅な伸びとなった。
日本株は、前日までの急な戻りに対する警戒感や上値の重さが意識されていることから、軟調な始まりとなったものの、売り一巡後は下げ渋りの展開。ただ、上値を取る動きもみられず、小幅安の水準でのもみあいに終始した。
商いは前日に比べてやや膨らんだものの、引き続き低調な状態。実需買いが入っているとみられるものの、参加者は依然として少なく、「大谷選手の活躍をみようと米オールスターのテレビ中継を見ながら参加する市場関係者も多かったようでもある」(国内証券)との声もある。
市場では「第1・四半期の決算発表を見極めたいとのムードが強いようだ。決算が出そろうまで閑散相場が続く可能性もある」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声も聞かれた。
TOPIXは0.05%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0856億7800万円となり、東証33業種では、建設業、その他金融業、電気・ガス業など内需関連株の上昇が目立ち、ゴム製品、空運業などが下落した。
個別では、トヨタ自動車が一時1万円を回復したほか、ソフトバンクグループが高く、前日に好決算を発表した東宝が急騰した。半面、日立製作所、ファナックなどがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1043銘柄、値下がりが1004銘柄、変わらずが137銘柄だった。
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