- 2021/07/14 掲載
中国銀行規制当局、不良債権増加を警告 「景気回復は不均一」
CBIRCの統計担当、劉忠瑞氏が北京で記者団に述べた。同氏によると、銀行セクターの不良債権残高は6月末時点で3兆5000億元で、年初から1083億元(約167億3000万ドル)拡大した。不良債権比率は1.86%に低下したという。
規制当局は銀行に対し、貸倒引当金を積み増し不良債権処理を加速するよう指導していると語った。今年上半期の不良債権処理額は前年同期を上回るとの見通しを示した。
また、新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きい昨年と比べると、中国の銀行の今年上半期の利益は伸びが加速する見込みだと述べた。
CBIRCによれば、銀行部門の総資産は6月末時点で328兆8000億元と前年比9.2%増加した。負債総額は301兆元と9.1%増加した。
不動産融資の伸びは10.3%へ縮小した。過熱感が強まる中、政府はリスクを抑制するために貸し出しを制限した。
CBIRCは大手インターネットプラットフォーム企業の金融部門に対する監督を強化し「無秩序な資本拡大」を回避するとした。
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