• 2021/07/15 掲載

米シティ、第2四半期利益が予想上回る 貸倒引当金戻し入れ寄与

ロイター

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[14日 ロイター] - 米金融大手シティグループが14日発表した第2・四半期利益(6月30日まで)は市場予想を上回った。景気回復に伴う貸倒引当金の戻し入れがトレーディング収入やクレジットカード部門の落ち込みを相殺した。

純利益は61億9000万ドル(1株当たり2.85ドル)と、前年同期の10億6000万ドル(同0.38ドル)から大幅に増加。リフィティブのアナリスト予想平均は1株当たり1.96ドルだった。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)禍で積み増した貸倒引当金を24億ドル戻し入れたことが寄与した。前年同期には59億ドルの引当金を計上していた。

ジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)は声明で「世界的な景気回復ペースは当初予想を上回り、それに伴って消費者や企業の信頼感も高まっている」と述べた。

収入は12%減。貸付金は3%減となった。

コンシューマー・バンキング部門の収入は7%減の68億ドル。カードローンの利用者が減少したほか、預金が全地域で打撃を受けた。

トレーディング収入は30%減の48億ドル。前年同期は金融市場でボラティリティーが大幅に高まり、取引量が急増していた。

シティが強みとしている債券トレーディングの収入は43%減の32億ドルだった。

投資銀行部門の収入は小幅に増加し18億ドル。M&A(企業の合併・買収)の活況が寄与した。

株式引受業務の収入は11%増加したが、債券引受業務の収入は21%減少した。

オッペンハイマーのアナリスト、クリス・コトウスキー氏は顧客向けメモで「コンセンサスと発表数値の両方が貸倒引当金の戻し入れによってゆがめられた」と指摘。引当金戻し入れを考慮せず正味の償却費を差し引いたコア利益は1株当たり1.86ドルと予想を上回ったとした。

第2・四半期の費用は7%増加した。規制当局からの要求に対応するためのリスク管理システムの改善費用が主因。4月時には通年の費用増加率を2─3%と予想していた。

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