- 2021/07/15 掲載
シドニー空港、166億ドルの買収提案を拒否
同社を過小評価する提案で、株主の最大利益にならないと取締役会が全会一致で判断した。
買収案はインフラ投資大手のIFMインベスターズ、クイーンズランド州の年金基金QSuper、グローバル・インフラストラクチャー・マネジメントから成る「シドニー・アビエーション・アライアンス」が先週提示。1株当たりの買収価格は提案直前の株価に42%上乗せした8.25豪ドルだった。
14日の取引は7.80豪ドルで終了。買収案拒否が発表される前だったが、取締役会が同案を受け入れるかについて不透明感が強く、株価の重しとなった。
同社は、買収案拒否によって株価が提示価格を下回って推移する可能性が高いことは認識しているが、経営権の変更を伴う案件は「長期的価値」をもたらす場合のみ前進することになると説明した。
シドニー・アビエーション・アライアンスからコメントは得られていない。
ブルームバーグは先週、豪投資銀行大手マッコーリー・グループが率いるコンソーシアムがシドニー・エアポートへの買収提案を検討していると報じた。提案に関する協議は初期の段階にあり、マッコーリーがシドニー・アビエーション・アライアンスへの参加を検討する可能性もあると伝えていた。
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